賞賛―日本柔道

日本柔道、活躍を賞賛。

以下、データを紹介。

①今大会の日本柔道陣の獲得メダル数は12→1992年バルセロナ五輪、2004年アテネ五輪の10個を上回り、史上最多。

②柔道男子の日本勢は出場した全員がメダル獲得→1964年東京五輪(当時は4階級)以来、全7階級となった88年ソウル五輪以降では初めて。

感想。
私がよく知っているのは、井上康生君、山下泰裕君(従来は山下泰裕氏と氏付けであるが、今回は、NHKのTVなどの関係で、君付けで失礼。次回から、氏づけに戻します)だけのため、男子柔道に限定して以下記す。

今回の結果は、数値以上に、大きな意味があった。
最後まで、あきらめない姿勢が大変よかった。それは三つの意味を持っていた。

一つは青少年への模範という意味で、最後まで全力を尽くす姿勢を見せたことである。
一時は金メダル争いから脱落すると無気力とも思える試合が見られた。今回は違った。これは青少年への見本という意味で大きい。

もう一つはオリンピックでの柔道の地位の安定という意味である。
思い出してほしい。山下君などは1980年のモスクワオリンピックに参加できずに、悔しい思いをしたことを。だが、山下君は1984年のロサンゼルスオリンピックには参加でき、金メダルをとった。

山下君などは思い出してほしい。若い選手は知ってほしい。
坂口征二(1942年2月17日 ~)さんは、目標としていた1968年のメキシコオリンピックで柔道が外され呆然(あぜん)としたことを。しかも、柔道がオリンピックに復活する目処(めど)がなかった時代があったことを。

その後も、柔道は何度かオリンピックの競技から外される危機があったことを。

考えてほしい。
日本柔道がオリンピックで金メダルを何個取ったかという前に、オリンピックから柔道が外されたならばどうするのか。

だから、金メダルを目標として戦っていても、もしその可能性がなくなっても、最後まで戦い続けることは、柔道の魅力を観客・視聴者に訴え訴えることになることを。
そして、それが柔道の地位を不動とすることを。

ソフトボールの上野選手に聞いてみるが良い。ソフトボールがオリンピックから外されたときの心境を。

今回は、最後まで、戦い続けた。当たり前といえば当たり前であるが、すばらしいことでもあった。

三つ目は、男子は全階級でメダルという快挙をなしとげた。柔道七階級では史上初である。他の競技でも七階級とか七種全部でのメダルは多分ないであろう。四階級ですら、至難の業である。そうした快挙を成し遂げた。

次回の東京オリンピックでは男女ともに、全階級でのメダルを目指して、最後まで奮闘を期待している。

今回のYouTubeは男女全選手が写るものを掲載する。
【男子】Japan Judo Olympic Team 2016 – 日本柔道オリンピックチーム2016年


【女子】
Japanese 2016 Women’s Olympic Team – 日本女子柔道オリンピックチーム2016年


追記。
日本では、まだ、最後の試合結果が放映されていないため、放映され次第見る予定でいる。