御礼16-06―水俣病資料館様
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水俣病資料館内では、特別に許可をいただき撮影させていただきありがとうございました。また犠牲者慰霊碑や乙女塚などの場所をお教えいただきお手数をおかけしました。厚く御礼申し上げます。
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館内で拝見した、水俣病関連ビデオは館内でも申しましたように大変よくできていました。
私もカメラをやっている関係で、映画・写真・絵画などにも精通していますが、場面構成、映像技術、編集の仕方などすばらしいものでした。
勿論、水俣病の問題解決、また世界で水俣病の悲劇を繰り返すまいという本質内容もよくわかりました。
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私は、水俣病の全面解決は「疑わしきは全て水俣病」とするしかないと考え、その趣旨の発言を常時しております。ましてや、最高裁判決をさらに広く解釈して、行政などが対応することは不可欠と考えています。
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そうした方向に、政治・行政を動かすには、世界が水俣病に再度大きく注目する必要があると思います。
それは世界のためにもなります。
水俣病型での住民被害を防ぐことができるからです。もし、水俣病型の被害が世界で起こった場合に、経済問題ですら大変なことです。世界は、それを水俣から学ぶことにより、「外部不経済」と名のつく被害から救われるでしょう。
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それ以上に、水俣病問題には人間問題の不条理が凝縮しており、多くの人々がそうした苦悩から逃れることができるでしょう。水俣病を巡る不条理の問題は拙著『旅に心を求めて―不条理編(下巻)』(Kindle版・Kobo版)などで書いた通りです。(島田社長・西田工場長のその後、苦悩した官僚の一部、被害者の苦しみ、細川博士の苦悩、原田正純医師の生涯、ユージンスミスの見た世界……水俣市民の……)
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また、大昔の習慣に従い、海の魚を食べ、排水された有機水銀のため、水俣病になり、生涯に亘り苦しんだ多くの人、今も苦しんでいる多くの人に対する賠償は国家威信、民主主義国家たりうるための必須条件でもあります。
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水俣病になり、世間の偏見と差別のみか、詐欺呼ばわりされ、被害者が加害者的に扱われる悲劇もあったと聞きます。
水俣病問題の解決なくして、人権を唱(とな)えることはできません。同時に、全面解決なくして、「日本は民主主義国家」などと称することも不可能です。
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今度こそ、水俣病の全面解決を願っています。そして、そのためには世界が再度水俣に注目する必要があります。
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世界に水俣病を注目させ、今度こそ、水俣病の全面解決を祈願しています。
(私は「疑わしきは全て水俣病」とする以外に全面解決はないと思っています)
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そのために、微力ながら、水俣病に世界が関心をもつよう努力させていただきます。同時に水俣病資料館に多くの人が訪れるよう、微力ながら努力させていただきます。
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最後に、水俣病犠牲者慰霊碑の写真を掲載しております。
長崎・水俣での撮影枚数が2500枚であり、まだ整理ができていません。また写真一枚が100メガバイト(16ビット現像ならば200メガバイト超過)あり、圧縮では無理で、縮小し圧縮せねばならぬため、今回は本格的なセレクト抜きで一応写っているものを掲載させていただきました。
ただし、次年度中には水俣関連の特設・常設サイトを作る予定でいます。
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水俣再訪の目的の一つであった、乙女塚には残念ながら行けませんでした。翌日も無理だった理由などは「御礼:水俣市役所・観光課様」などを御覧ください。
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微々たる力ですが、水俣病資料館に多くの人が行くように、世界が水俣に再度注目・注視させるように努力(全面的に支援)することで、私の御礼とさせていただきます。
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浜田隆政(Takamasa Hamada)
2016年12月2日
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追伸。水俣病犠牲者慰霊碑のある場所は、その周辺に案内図に書き込んだり、標識をつくったりすることをお勧めします。相当、探すのに苦労しました(方向音痴のせいもあり、資料館をでてから、たどり着くのに約一時間かかりました)。
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写真№16-044-91(2016/11/25 17:47)と写真№16-044-119(2016/11/25 17:57)
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備考:三脚なし、手持ち撮影。シャッタースピードは後者は1/10。本当なら文字のルビまで写さなければならないのだが、手ぶれ対策で必死のため、通常の文字が見える範囲でしかうつっていない。
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