追悼―鳩山邦夫様

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追悼―鳩山邦夫様

本日、鳩山邦夫氏の訃報に接す。
鳩山氏とは、論争をしたことがない。
もっとも、ほとんど対談の思い出もない。
しかし、テレビでながらく見ていた人の死去を聞き、感慨に耽(ふけ)る。

本日、このニュースで数時間、鳩山氏の足跡と、思い出に浸(ひた)る。
更に、私とは3~4才しか年が違わないため、想うことがいろいろとあった。
その関係か、鴨長明の方丈記の一節が浮かぶ。
方丈記の一節を下記に記すと同時に、その朗読をYouTubeより抜粋する。

最後に、鳩山邦夫様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


(※注1)鳩山邦夫氏の経歴など。

①鳩山 邦夫(はとやま くにお、1948年9月13日 – 2016年6月21日)

②日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(13期)。文部大臣(第116代)、労働大臣(第59代)、法務大臣(第79・80代)、総務大臣(第10代)、内閣府特命担当大臣(地方分権改革)、民主党副代表、裁判官訴追委員会委員長、地方創生に関する特別委員会委員長等を歴任。

③鳩山邦夫氏は東京都出身で、衆議院福岡6区選出の当選13回。祖父は鳩山一郎元総理大臣、父は鳩山威一郎元外務大臣、兄は鳩山由紀夫元総理大臣。

④法相や総務相を歴任した自民党衆院議員の鳩山邦夫(はとやま・くにお)さん=福岡6区選出、当選13回=が21日、十二指腸潰瘍のため死去した。67歳。葬儀は近親者のみで行う。後日お別れ会も行う。喪主は妻エミリーさん

(※注2)方丈記の一節
 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
 たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、卑しき、人のすまひは、世々を経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。あるいは去年焼けて今年作れり。あるいは大家滅びて小家となる。住む人もこれに同じ。
 所も変はらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける。知らず、生まれ死ぬる人、いづかたより来たりて、いづかたへか去る。また知らず、
 仮の宿り、たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その、あるじとすみかと、無常を争ふさま、いはば朝顔の露に異ならず。あるいは露落ちて花残れり。残るといへども朝日に枯れぬ。あるいは花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども夕べを待つことなし。



(※注3)方丈記の朗読YouTube

鴨長明「方丈記 序 ゆく河の流れ」朗読

方丈記 序 行く川の流れ


現代語での解説は下記。
方丈記・鴨長明